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ニュースで学ぶ与信管理と債権回収
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2025年9月10日
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━━━━━━━━━━VOL.1376(2025年9月10日号)━━━━
こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。
中国における商標を巡る裁判で無印良品の敗訴が確定しました。
これにより、中国で販売する一部の商品で「無印良品」の商標が使えなくなりました。
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◆今週のテーマ◆
「中国での商標トラブルが示すリスク」
良品計画が中国で直面した商標問題は、商標管理が与信管理に及ぼす影響を改めて浮き彫りにした。
同社は長年「無印良品」のブランドで知られてきたが、中国市場では一部商品についてその名称が使えなくなっている。
理由は、現地企業が先に「無印良品」の商標を「24類」(タオルや寝具など)で登録していたためである。
良品計画はこの商標の無効を中国の国家知識産権局に訴え、さらに行政訴訟や再審請求にまで踏み切ったが、最終的には2024年6月に中国最高人民法院が再審請求を却下し、敗訴が確定した。
現在、該当商品のパッケージには「MUJI」と記載されており、同社は「販売への影響はほとんどない」としているが、これは単なる氷山の一角にすぎない。
商標権は、信用とブランドの土台である。これを失えば、市場での信頼もまた揺らぐ。特に中国のように「先願主義」が徹底された国では、出遅れが命取りになる。
しかも、このような法的リスクは、単なる知的財産の問題にとどまらず、中国ビジネスにおける致命傷となり得る。
中国市場における商標先取りの動きは今に始まったことではないが、今回のケースのように、著名企業であっても司法判断で覆すのは極めて困難である。
中国進出を検討している企業にとって、商標の早期登録はもはや必須事項である。進出を検討していなくても、早期に出願しておく必要がある。
トランプ政権の対中関税に揺れる国際取引の現場では、こうした知財リスクと政治リスクの双方に目を配ることが、ますます重要になってきている。
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★編集後記★
昨日から突然、右目の視力が落ちてしまい、メガネが合わなくて困っています。
今日、眼科に行ってきます。
☆次回は9月17日発行予定です。
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◆発行者の著作
『海外取引でよく使われる与信管理の英語』(IBCパブリッシング)
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