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ニュースで学ぶ与信管理と債権回収  
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2024年6月12日
 
 
━━<与信管理メルマガの草分け>━━━━━━━━━━━━━
■ニュースで学ぶ与信管理と債権回収■  総発行部数2,671部
━━━━━━━━━━VOL.1319(2024年6月12日号)━━━━

こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。

今回は、遅延債権の回収についての興味深い記事を紹介したいと思います。

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◆今週のテーマ◆

「遅延債権の回収策」

Amexのサイトで、遅延債権の回収ノウハウに関する記事があり、6つのポイントが解説されている。

Late Payment: How to Collect Overdue Payments From Clients
(支払遅延:顧客から遅延債権を回収する方法)
https://www.americanexpress.com/en-us/business/trends-and-insights/articles/7-smart-tips-for-collecting-from-late-paying-customers/

1.売掛金の確認

中小企業の場合、人員の問題で売掛管理が疎かになっていることが多い。最低でも、週に一度は売掛金の回収状況を確認することで、早期の対応が可能になる。
また、遅延債権は3日、1週間、15日、30日、45日と定期的なフォローが大切だ。

2.債権回収に対するコミットメント

債務者は色々な理由を並べるので回収に対するコミットメントが大切。友好的であると同時に、プロフェッショナルで毅然とした態度をとる必要がある。債権回収が得意な人は交渉ごとに長けている場合が多い。

3.未払いに対するリマインダーの送付

支払期日が経過したことを書面で知らせることは丁寧な回収策である。遅延期間や状況に応じたテンプレートをあらかじめ用意しておくと便利。また、少しカスタマイズすることで、個人的なニュアンスを出すこともできる。

4.督促の電話

支払期日から30日が経過しても、まだ、入金がない場合、電話をかけるとよい。一般的に手紙やメールよりも電話を無視する方が債務者には労力がかかる。また、会話をすることで、債務者が支払遅延の原因に気が付くことも多い。

5.感情管理

感情的になるよりも支払遅延という問題解決策にフォーカスする。例えば、分割払いの提案や債権の一部支払いを認めることで、債務者は支払いを行いやすくなる。

6.債権回収代行会社の活用

債権回収代行会社を活用すると、回収時には成功報酬を支払うことになる。しかし、債権回収にかける時間と労力を考えると効率的なアウトソーシング策だ。なお、顧客との関係性も配慮する。

さらに、支払遅延の防止策として下記の3つが紹介されている。

1.前払いオプション:前払いすると15%割引など

2.期日払いのインセンティブ:期日払いすると10%の割引を適用など

3.遅延利息の適用

金融機関などのように、支払遅延に対しては自動的に利息が発生するように契約書に定める、または、請求書に記載する。

どれも、常識的な債権回収策である。特に、目から鱗が落ちるようなアイディアでもなかったというのが正直な感想だ。

しかし、債権回収は地道な努力の積み重ねであり、平凡な策を愚直に実行するしかない。何か一つでもヒントが得られれば良いと言える。

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★編集後記★

今年は台風が少ないですね。
エルニーニョ現象のせいで、夏までは少ないが、秋以降は増えるみたいです。

☆次回は6月19日発行予定です。 

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◆発行者の著作
『海外取引でよく使われる与信管理の英語』(IBCパブリッシング)
http://tinyurl.com/m5c8634

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