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ニュースで学ぶ与信管理と債権回収  
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━━━━━━━━━━VOL.1262(2023年3月22日号)━━━━

こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。

スイスの金融大手UBSは19日、ライバルのクレディスイスを買収することで合意しました。

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<このメルマガの目的>

最新のニュースを題材にして、与信管理、債権回収に関する最新の手法や情報を毎週提供する。審査、与信管理、債権回収を専門としている人向けメルマガ。
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◆今週のテーマ◆

「金融危機の始まりか、終わりか?」

2021年、2022年、スイスの金融大手のクレディスイスは2期連続で損失を計上していた。しかも、2022年12月期の損失は約1兆円である。2021年は2200億円程度だったので、4倍以上の損失拡大だ。

こうした経営不安から顧客が預金を引き出し続けたことが、富裕層ビジネスの収益を圧迫した。

市場も黒字化への懸念から、株価も元々低迷していた。

14日、財務報告に重大な弱点が見つかったと公表。米銀の相次ぐ破綻もあり、クレディスイスの信用不安が一気に高まった。株価はその日のうちに24%も下落した。

その後、クレディスイスはスイス政府から最大7兆円を調達する予定であることを発表。株式市場はいったん、落ち着いたかに見えたが、水面下で買収交渉が行われていた。

買収合意のニュースは週末の19日に発表された。週明け市場が開く前に買収をまとめるという政府の強い意思が感じられる。

UBSの買収は株式交換の形で行われ、買収総額は時価総額よりも1兆円少ない4200億円程度。

当初、UBSは1300億円で打診していたと報じられ、スイス政府が介入することで、両者の折り合いがついたとみられる。また、スイス政府はUBSに対して、最大1兆2千億円の債務保証も提供する。

米銀の相次ぐ破綻から1週間も経たないうちに、欧州の大手銀行の統合に飛び火したことは驚愕だ。

ましてや、クレディスイスはスイスの二大銀行の一角。日本でいえば、三菱UFJが、三井住友やみずほを買収したぐらいの衝撃である。

米政府の預金全額保証に加え、スイス政府の迅速な買収への介入と、欧米政府の金融危機防止への意気込みは相当なものだ。

裏を返せば、それだけ、危機的といえるのかもしれない。

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★編集後記★

先週末、久しぶりに飲みに行きましたが、どこに行っても、人が出ていますね。帰りの電車も割と込んでました。
3年我慢したから、4月はリベンジがすごそうですね(笑)。

☆次回は3月29日発行予定です。
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◆発行者の著作
『海外取引でよく使われる与信管理の英語』(IBCパブリッシング)
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