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━━<与信管理メルマガの草分け>━━━━━━━━━━━━━
■ニュースで学ぶ与信管理と債権回収■ 総発行部数2,671部
━━━━━━━━━━VOL.1261(2023年3月15日号)━━━━
こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。
米カリフォルニアのシリコンバレー銀行(SVB)が3月10日、経営破綻しました。
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<このメルマガの目的>
最新のニュースを題材にして、与信管理、債権回収に関する最新の手法や情報を毎週提供する。審査、与信管理、債権回収を専門としている人向けメルマガ。
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◆今週のテーマ◆
「SVB破綻、氷山の一角か?」
3月10日、米連邦預金保険公社(FDIC)はSVBが経営破綻し、預金を管理下に置いたことを発表した。
同銀行の総資産は約2090億ドル、預金は1754億ドル。米国で16番目に大きな銀行で、主にスタートアップに対する融資を手掛けていた。
米銀の破綻としては、2008年のワシントン・ミューチュアルに次ぐ史上2番目の規模。
SVB破綻の原因は、総資産の6割弱を国債などの長期債券で運用していたこと。昨年からのFRBの急速な利上げを受けて、長期債の金利が上昇。価格は暴落し、大量の含み損を抱えた。
信用不安が高まる中、SVBは18億ドルの損失と増資を発表。これが更なる信用不安を引き起こし、取り付け騒ぎにまで発展。
直前に、シルバーゲート銀行が破綻していたことも、預金者の不安を煽った。当局は3月10日にSVBの事業停止を決めた。
さらに12日には、NY州のシグネチャーバンクも破綻。
これを受けて、米財務省、FRB、FDICは共同声明を急遽発表。預金保護の上限である25万ドルを超えて預金を完全に保護することを決めた。
また、システミックリスクを抑制するため、Bank Term Funding Program(BTFP)も発表した。金融機関の流動性を強化する狙いだ。
一方、市場はシステミックリスクを懸念。NYダウは13日、90ドル超下げ、昨年10月以来の安値となった。また、日経平均は13日に311円、14日には610円も下げる大波乱となった。
相次ぐ三行の米銀の破綻は氷山の一角に過ぎないと見る向きもある。世界的な金融危機に発展するとまで警告する専門家もいる。
確かに、低金利を前提としたビジネスモデルは早晩、行き詰まりを見せるだろう。
しかし、今回の米財務省やFRBの対応は迅速だった。2008年のような米国発の金融危機を起こさせまいという気概を感じる。
当面、米国の金融機関はもちろん、企業の動向を注視したい。
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★編集後記★
マスクを外せるようになって、本当に快適です。
銀行やコンビニなどでいちいち、付けなくてよいので助かりますね。
☆次回は3月22日発行予定です。
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◆発行者の著作
『海外取引でよく使われる与信管理の英語』(IBCパブリッシング)
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