|
━━<与信管理メルマガの草分け>━━━━━━━━━━━━━
■ニュースで学ぶ与信管理と債権回収■ 総発行部数2,671部
━━━━━━━━━━VOL.1271(2023年6月7日号)━━━━
こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。
米国の債務上限問題は何とか土壇場で回避できました。今回は倒産動向を見てみたいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<このメルマガの目的>
最新のニュースを題材にして、与信管理、債権回収に関する最新の手法や情報を毎週提供する。審査、与信管理、債権回収を専門としている人向けメルマガ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆今週のテーマ◆
「米企業倒産、急増」
昨年から急激な利上げを続ける米国。FRBにしてみれば、利上げによる倒産増加よりもインフレが気になるようだ。
急激な物価高の中でも、金融政策を変更しようとしない日銀とは対照的だ。
一般的には、金利を上げることで倒産は増える傾向にある。実際に、米国では、3〜5月の短期間の間に3行の地銀が破たんした。
低金利をベースにした金融のビジネスモデルは早くも頓挫した形だ。当然、中小企業にも、融資の審査が厳しくなるなどの影響がある。
下記は3月31日時点での直近12ヶ月の法的な倒産の件数だ。カッコ内は1年前の数値だ。
Chapter 7 8,162 (8,131) 0.4%
Chapter 11 4,945 (3,855) 28.3%
Chapter 13 1,107 (860) 28.7%
合計 14,467 (13,160) 9.9%
今年に入り、米国の企業倒産件数は増加に転じた。約10%なので、大幅な増加と言ってよい。
英国、日本に続いて米国も倒産増加に転じたことになる。欧州の各国のデータは見ていないが、おそらく、同様の傾向ではないかと推測される。
コロナ禍による金融緩和や給付金などで何とか下支えされてきた景気が、大きな転換期を迎えていると見ることもできる。
一方、米国の個人の倒産件数は法人ほどの変化は見られない。前年同期比で1.7%の微増となっている。
日米の株式市場を見る限り、景気後退を悲観するムードではない。米国では、債務上限問題の解決を好感している。
日本では、謎の株高が続いている。5日の終値は33年振りの高値を2日連続で更新し、32,506円で引けた。
リーマンショックのような世界的な景気後退というより、金融緩和から引き締めへ移行する調整期間という印象だ。
いずれにせよ、今回のデータは3月31日時点のものである。地銀破綻の影響による貸し渋りは4月以降に本格化すると見られ、米国の取引先へのモニタリングは続けたい。
------------------------------------------------------------------------
★編集後記★
関東地方は梅雨入りしたみたいですね。
昔、梅雨は嫌いでしたが、今は紫陽花など風情を感じるので好きです。
☆次回は6月14日発行予定です。
------------------------------------------------------------------------
◆発行者の著作
『海外取引でよく使われる与信管理の英語』(IBCパブリッシング)
http://tinyurl.com/m5c8634
●皆様の声を大募集!
このメールマガジンに関して、皆さんの声を大募集しています。感想、要望、質問などこちらまでお寄せください。seminar@kmjpn.com
※質問や感想、要望にはメルマガ誌上でお答えしますので、匿名で質問の内容を公開させていただきます。
◆本メルマガの登録・解除
まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065645.htm
登録・解除の手続きはご自分でお願いします。当メルマガでは、解除手続きの代行は行っておりません。
──────────────────────────────────
発行元:ナレッジマネジメントジャパン株式会社
http://www.kmjpn.com
発行責任者:牧野和彦
──────────────────────────────────
このメールマガジンは、『まぐまぐ』配信システムを利用しています。
──────────────────────────────────
無断転載を禁じます。
(C) Copyright 2001-2023 Knowledge Management Japan Corporation
★免責事項:
本誌の内容は新聞記事、公開情報等に基づき、当社が分析、推測したもので、事実と異なる場合もあります。また、本誌の情報から生じたいかなる不利益、損害についても、当社は一切の責務を負いません。
|
|