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ニュースで学ぶ与信管理と債権回収
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2023年12月6日
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━━━━━━━━━━VOL.1296(2023年12月6日号)━━━━
こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。
中国最大の不動産会社で、経営再建中の恒大集団の清算手続きが再び延期されました。
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◆今週のテーマ◆
「恒大集団の清算手続き、再び延期」
恒大集団は2年前にデフォルトに陥り、債権者から香港の裁判所に対して清算手続きの申し立てがされていた。この裁判は開始してからすでに1年半も経過しており、最終的な審理が12月4日に予定されていた。
中国だけでなく、全世界が注目するこの審理結果は果たしてどうなったのであろうか?
さらなる延期だった。審理は来年の1月29日に延期された。
理由は債務者から提出された再建案の債権者が検討する時間が必要とのこと。
恒大から提案された再建案は、DES(デットエクイティスワップ)である。自社や子会社の株式と債務を交換するオーソドックスな再建手法。
これにより、恒大の清算までのタイムリミットは、2か月近く延期されたことになる。
香港の裁判所がこれだけ時間をかけるのは、恒大破綻がもはや、中国だけでなく、全世界に影響を与えることが明白だからなのかもしれない。
一方、仮に清算手続きが開始されても、恒大集団の資産はほとんど中国本土にある。香港の裁判所の判決をそのまま、中国本土の人民法院が受け入れることは考えにくい。実際問題として、強制執行には相当時間がかかるとみられている。
場合によっては、中国発の金融危機を誘発したくない中国政府の意向が反映された司法判断となる。しかし、こうやって延命を繰り返すばかりでは、根本的な問題は解決しない。
中国政府は金融機関に対し、不動産業界に対しても合理的な融資をするように指導している。中国の不動産の市場は低迷を続けるばかりだ。
少なくとも、恒大発の金融危機が年内はなくなった。これは、日本はもちろん、世界経済にとって喜ぶべきことである。
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★編集後記★
明日から「大雪」。
最近、めっきりと寒くなったわけです。
☆次回は12月13日発行予定です。
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『海外取引でよく使われる与信管理の英語』(IBCパブリッシング)
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