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ニュースで学ぶ与信管理と債権回収 |
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2023年8月9日
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━━<与信管理メルマガの草分け>━━━━━━━━━━━━━
■ニュースで学ぶ与信管理と債権回収■ 総発行部数2,671部
━━━━━━━━━━VOL.1280(2023年8月9日号)━━━━
こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。
昨年あたりから代位弁済の件数が右肩上がりで増加しています。
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<このメルマガの目的>
最新のニュースを題材にして、与信管理、債権回収に関する最新の手法や情報を毎週提供する。審査、与信管理、債権回収を専門としている人向けメルマガ。
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◆今週のテーマ◆
「保証協会の代位弁済、急増」
「中小企業の倒産予備軍が増えている。保証付き融資の返済を信用保証協会が肩代わりする「代位弁済」が、4〜6月に9270件と前年同期を70%上回る水準となった。前年同期超えは7四半期連続。3年ぶりに3万件を超えた2022年度を上回るペースだ。」(日本経済新聞 2023年8月8日朝刊)
記事によれば、2022年度の代位弁済件数は3年ぶりに、3万件を超えて30,148件となった。
2023年はさらにこの件数を大きく上回って推移しているのだから、急増と言ってよいだろう。
代位弁済とは、経営難などで借入金の返済ができなくなった中小企業に代わって、信用保証協会などが代わりに弁済すること。
なお、保証協会による代位弁済の場合、代位弁済により融資先(債務者)の債務がなくなるわけではない。債権者が銀行から保証会に変更になるだけだ。
保証協会は債務者に対して引き続き債権回収を行う。また、一部の債権についてはサービサーに回収業務が委託される。
民間の銀行が中小企業に対して融資を行う場合、銀行自体がリスクを取って融資するよりも、信用保証協会の保証付きで融資することの方が多い。
保証率が10割の場合、倒産などで融資を回収できない事態になっても、銀行は保証協会から代位弁済を受けることができるため、損失はほとんどない。
銀行が保証協会に対して保証の履行を求めるのは、融資先を見放した証拠でもある。一般的に、企業は銀行から見放されると存続が難しくなることが多い。
つまり、今後、倒産件数も急増する可能性があることになる。
日銀の方向転換が果たしていつになるのか、不透明感が増す中、円安から円高に転じるにはまだまだ時間がかかりそうだ。
原材料費の高騰が続く中、価格転嫁できない中小企業の苦悩は続きそうだ。
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★編集後記★
夏休みに入って家族連れを見る機会が多くなりました。
3年ぶりの休暇を満喫していますね。
☆次回は8月23日発行予定です。 ※来週はお盆でお休みします。
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◆発行者の著作
『海外取引でよく使われる与信管理の英語』(IBCパブリッシング)
http://tinyurl.com/m5c8634
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