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■ニュースで学ぶ与信管理と債権回収■ 総発行部数2,671部
━━━━━━━━━━VOL.1308(2024年3月13日号)━━━━
こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。
中小企業に対する融資で保証協会が代位弁済する件数が増え続けています。
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◆今週のテーマ◆
「急増する代位弁済」
下記は過去5年間における信用保証の承諾、保債務証残高、代位弁済の件数である。2023年度は2023年4月から2024年1月までの10か月分の数値である。(出典:全国信用保証協会連合会)
保証承諾件数 保証債務残高件数 代位弁済件数
2023年度 506千件(10か月分) 2,980千件 35,718件(10か月分)
2022年度 559千件 3,164千件 30,148件
2021年度 547千件 3,155千件 20,816件
2020年度 1,946千件 3,116千件 23,213件
2019年度 671千件 2,241千件 35,337件
新規の保証承諾の件数の推移をみると、2020年度はコロナ禍により、爆発的に増加したことがわかる。2019年度の3倍近い伸びを示した。
しかし、2021年度には急減して、以前の水準を下回る状態が続いていた。2023年度はまだ10か月だが、おそらく、2022年度より10%ぐらい増加することになりそうだ。
保証債務残高の推移をみると、やはり、コロナ禍により2020年度は前年度比で4割近い増加となった。その後、同水準が続いていたが、2023年度になり、前年同月比で5%程度減少する水準となった。
一方、代位弁済の推移をみると、コロナ禍の影響が大きかった2020年度は、前年度比で35%も減少した。これは当時の、政府の中小企業の資金繰り支援策によるものと思われる。
その後、2021年度も減少し続けたが、2022年度には反転し、前年度比で4割以上も増加した。さらに、2023年度は10か月の合計ですでに、前年度比で18%も増加している。
2024年2月、3月の件数が仮に2023年と同じだとしても、12か月では42,484件となり、前年度比で4割も増加することになる。
ただし、2011年の77,586件と比べると、まだ半分程度の水準ではある。
急激な代位弁済の増加は、コロナ禍で抑制されてきた中小企業の資金繰りがどんどん厳しくなっていることを如実に示している。
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★編集後記★
アカデミー賞で日本映画が2本も受賞したことは誇らしいことです。どちらの映画も見ていないので、これから見たいと思います!
☆次回は3月27日発行予定です。 ※来週は祝日なのでお休みします。
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