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━━<与信管理メルマガの草分け>━━━━━━━━━━━━━
■ニュースで学ぶ与信管理と債権回収■ 総発行部数2,671部
━━━━━━━━━━VOL.1202(2021年11月24日号)━━━━
こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。
神戸地裁は22日、関西スーパーとH2Oの経営統合の手続きを差し止める仮処分決定を下しました。
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<このメルマガの目的>
最新のニュースを題材にして、与信管理、債権回収に関する最新の手法や情報を毎週提供する。審査、与信管理、債権回収を専門としている人向けメルマガ。
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◆今週のテーマ◆
「混とんとする経営統合の行方」
以前にメルマガで取り上げた関西スーパーを巡るオーケーとH2Oの争いは新たな局面に入った。
これまでの経緯は以下の通り。
6月9日、オーケーが関西スーパーマーケットに対し、TOBを打診。前日終値の2.3倍での破格の提示。
8月31日、関西スーパーマーケットは、H2Oの子会社であるイズミヤ、阪急オアシスを経営統合しH2Oの傘下入りを発表。
9月3日、オーケーは改めて関西スーパーに対するTOBを発表。
9月24日、関西スーパーがH2O傘下入りのメリットをリリースで発表。
9月28日、オーケーは関西スーパーに対して質問状を送付。
10月29日、関西スーパーの臨時株主総会では、H2O傘下入りの経営統合案について決議。
承認には議決権の3分の2以上の賛成が必要だったが、66.68%とギリギリのラインで可決。
11月8日になり、オーケーは、株主総会での決議に疑義があるとして、経営統合差し止めの仮処分を神戸地裁に申請。
11月22日、神戸地裁が経営統合の手続きを差し止める仮処分を決定。
株主総会の手続きの不備で経営統合の手続きが差し止められるのは異例であり、今回の地裁の決定は産業界に大きな影響を及ぼす。
関西スーパーはこの決定を不服として、異議申し立てを行う予定。仮に異議が認められない場合、高裁に抗告することもできる。
なぜ、関東を基盤とするオーケーが、関西スーパーとの統合にここまで固執するのかと訝る向きもあろう。
最大の理由は、これにより、念願の関西進出を飛躍的に遂げることができる点だ。
関西スーパーを選んだ理由は、両社の創業者同士が懇意にしていたことがある。
週刊新潮の記事によると、オーケーは、創業時に関西スーパーで社員研修をさせてもらったなど人的交流があった。
その後、関西スーパーの創業者が他界した後、人的交流はなくなった。しかし、2016年、経営不振に陥った関西スーパーを支援しようと、オーケーは、同社の株式を大量保有。
不審に思った関西スーパーはH2Oに働きかけ、筆頭株主になってもらったという経緯がある。
司法が関西スーパーの異議申し立てに対してどんな判断を下すのか、興味深い展開が続く。
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★編集後記★
今週から一気に寒くなりましたね。
☆次回は12月1日発行予定です。
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『海外取引でよく使われる与信管理の英語』(IBCパブリッシング)
http://tinyurl.com/m5c8634
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