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ニュースで学ぶ与信管理と債権回収 |
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━━＜与信管理メルマガの草分け＞━━━━━━━━━━━━━
■ニュースで学ぶ与信管理と債権回収■ 総発行部数2,671部
━━━━━━━━━━VOL.1175（2021年4月21日号）━━━━
こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。
2021年に入り、ドル高円安が急速に進んでいます。年初に102円台だったものが、3月末には110円台に乗せました。
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＜このメルマガの目的＞
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◆今週のテーマ◆
「為替に見る各国の景気動向」
コロナショック前は1ドル112円台だったが、2020年3月には101円台まで円高が進んだ。その後ほどなく、107円台まで円安に戻したが、緩やかに円高が進み年初には102円台まで下落した。
110円台に乗せた後、今は108円代で推移しているが、この3か月で5〜8％も下落したことになる。
ドル高円安の要因は複合的だが、代表的なものに日米金利差の拡大がある。3月初めに米国の長期金利は1.5%を超え、日米の金利差が拡大し、ドルが買われた。
他にも、ワクチンの接種状況も一つの要因である。米国ではワクチン接種が2億回を超えているのに対し、日本は200万回程度に過ぎない。
ワクチン接種が全てを決めるわけではないが、今後の景気回復の時期においても、日本は欧米の後塵を拝する可能性が高い。
注射を打てる医師や看護師の不足といった物理的な要因に加えて、新しいワクチンに慎重だという国民性もある。
日本のワクチン接種の遅れは、EUと比較しても言えることで、ユーロに対しても反応している。
4月20日には、円はユーロに対し、2018年10月以来の高値圏である130円台を付けた。
ドルと同じように2021年に入り、対円で上昇したのが英ポンドである。年明けには140円台だったが、3月末には153円台まで上昇。153円を超えるのは3年ぶりで、上昇率は9％を超える。
ポンドはユーロに対しても強く、今月上旬に1年ぶりの水準となる1ユーロ0.84ポンドを付けた。
英アストラゼネカがコロナウィルスのワクチンを開発したこともあり、英国では先進国に先駆けてワクチン接種が進んだ。
こうした景気回復期待に加えて、重荷だったEU離脱交渉も昨年末に何とか通商協定がまとまったこともポンドを押し上げた要因だ。
主要通貨に対する円安は輸出中心の日本企業に対しては当然恩恵がある。一方、原材料の輸入などにはネガティブに働く。
多くのビジネスパーソンは、早くもアフターコロナの世界経済に関心があると思われるが、各国の景気動向を占う上でも、今後の為替の動向には目を配りたい。
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★編集後記★
今年のGWも、大手を振って遊びに行ける感じではなさそうですね…。
☆次回は4月28日発行予定です。
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◆発行者の著作
『海外取引でよく使われる与信管理の英語』（IBCパブリッシング）
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