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━━<与信管理メルマガの草分け>━━━━━━━━━━━━━
■ニュースで学ぶ与信管理と債権回収■ 総発行部数2,671部
━━━━━━━━━━VOL.1198(2021年10月20日号)━━━━
こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。
円安が急激に進んでいます。実に3年ぶりの円安水準となる114円台で取引されています。
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<このメルマガの目的>
最新のニュースを題材にして、与信管理、債権回収に関する最新の手法や情報を毎週提供する。審査、与信管理、債権回収を専門としている人向けメルマガ。
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◆今週のテーマ◆
「悪い円安が日本企業に与える影響」
年初は102円だったので、この9ヶ月で12円も円安になった。急激な円安である。
特に9月下旬からは一方的なドル高円安が進んだ。きっかけは、9月22日のFOMC(米連邦公開市場委員会)だ。
米国におけるテーパリングの年内開始が確実になったことから、米国債の利回りが上昇。
ほぼゼロ%の日本との金利差に加え、本格的な需要シーズンを控えての原油高が追い打ちをかけた。
わずか3週間で109円から114年まで、一気に5円も円安となった。
輸出主導型の日本企業が多い中、輸出価格の競争力を高めるため、円安はプラスに働くと長い間、考えられてきた。
アベノミクス相場が始まった2012年11月以降、円安が進み日本企業の業績も改善し、株価は上昇し続けたのは記憶に新しい。
しかし、今回の円安は違う様相を呈している。巷で、「悪い円安」という表現を目にする機会が多くなっている。
確かに、日経平均は9月16日、31年ぶりの高値である30,670円を付けた。しかし、この株価上昇原因は円安ではなく、新政権への期待だった。
円安が加速した9月22日以降、日経平均は下げ続け、10月6日には27,528円まで落ち込んだ。
その後、日経平均は戻しているが、3万円の大台は回復していない。
確かに、輸出主導型企業は恩恵を受ける。しかし、世界的な半導体不足により、減産を余儀なくされている自動車メーカーなどが好例で、業績へのプラス効果は限定的だ。
また、かつてのように、円安による訪日外国人客の増加も期待できない。
一方、円安のデメリットである輸入コストの増加は依然として存在している。特に、今回の原油高は幅広い業種の調達コストへの影響が懸念される。
政府は主要産油国やOPECに対し、原油の増産を依頼する予定だが、どこまで影響を与えるかは未知数だ。
今回の円安は要注意として認識した方がよさそうだ。
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★編集後記★
今週に入り、一気に寒くなりました。
足湯が恋しい季節になりましたね。
☆次回は10月27日発行予定です。
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◆発行者の著作
『海外取引でよく使われる与信管理の英語』(IBCパブリッシング)
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