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ニュースで学ぶ与信管理と債権回収 |
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2025年10月22日
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━━<与信管理メルマガの草分け>━━━━━━━━━━━━━
■ニュースで学ぶ与信管理と債権回収■ 総発行部数2,671部
━━━━━━━━━━VOL.1382(2025年10月22日号)━━━━
こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。
21日、国会で首相指名選挙が行われ、第104代首相に高市早苗氏が選出され、
日本の憲政史上初の女性首相が誕生しました。
過去2回、日本の政治をテーマにしてきたので、今回はドイツ経済の低迷について取り上げたいと思います。
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<このメルマガの目的>
最新のニュースを題材にして、与信管理、債権回収に関する最新の手法や情報を毎週提供する。
審査、与信管理、債権回収を専門としている人向けメルマガ。
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◆今週のテーマ◆
「ドイツ経済の低迷と企業倒産の増加」
ドイツ経済が静かに、しかし着実に傾きつつある。
ドイツのGDP成長率は、2023年、2024年と2年連続でマイナス成長を記録。
今年に入っても、第1四半期はわずかにプラスだったが、第2四半期は▲0.3%へと転落した。
輸出依存型の経済構造が災いし、中国の景気減速、ロシア産エネルギーへの依存からの転換によるコスト増、加えて自動車産業の構造転換の遅れが重なっている。
とりわけ目立つのが、企業倒産の増加だ。
2025年前半の企業倒産件数は、前年比で9.4%増加し、約11,900件となり、過去10年間で最多となった。
金利上昇と原材料価格の高止まりが、体力のない企業を直撃している。
かつて「EUの機関車」とも称されたドイツだが、今や減速どころか、エンジン不調を起こしているような状態である。
財政規律を重んじる国民性が、景気刺激策の拡大にもブレーキをかけており、状況打開には時間を要する。
与信管理の観点から見ると、ドイツ企業との取引におけるリスクの見直しが急務である。
特にサプライチェーン上の中小企業が倒れると、大企業の生産にも影響が出る恐れがある。
納期遅延、品質低下、未回収リスクの増加、いずれも現場にとっては看過できないリスクだ。
今回のドイツ経済の失速は、一過性の景気循環によるものではなく、構造的な問題が背景にある。
中でも、長年ドイツ経済を支えてきた製造業の転換が遅れ、競争力を失いつつある点は看過できない。
特に自動車産業におけるEVシフトへの対応では、中国や米国の新興勢力に押され、投資回収の見通しが立たないまま、雇用と設備の維持に苦しむ企業が増えている。
こうした状況下、我々が注視すべきは「見えない信用不安」である。
財務上は黒字でも、キャッシュフローに難を抱える企業は多い。売掛金の回収に遅れが生じれば、連鎖的に支払い不能に陥るリスクがある。
これは与信管理の現場では、警戒すべきリスクであり、表面の数字に惑わされてはならない。
そこで必要となるのが、定量情報と定性情報のバランスである。
たとえば、業界団体からの情報、取引先の支払いサイトの変化、仕入先の態度、さらには従業員の離職率や求人動向といった「周辺情報」にも注意を払うとよい。
与信管理とは、単なる「帳簿読み」ではない。経済の変調を読み取り、まだ見ぬリスクを先回りする企業の防災活動である。
ドイツ経済の先行きはなお不透明だが、信用の目を曇らせず、冷静かつ柔軟な判断力をもって臨みたい。
経済の潮目が変わるとき、真に求められるのは「柔軟な対応力」である。
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★編集後記★
新政権への期待から、日経平均がついに5万円を突破しました。
日本の投資熱はますます高まりそうですね。
☆次回は10月29日発行予定です。
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◆発行者の著作
『海外取引でよく使われる与信管理の英語』(IBCパブリッシング)
http://tinyurl.com/m5c8634
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