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━━<与信管理メルマガの草分け>━━━━━━━━━━━━━
■ニュースで学ぶ与信管理と債権回収■ 総発行部数2,671部
━━━━━━━━━━VOL.1230(2022年6月29日号)━━━━
こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。
6月末と言えば、上場企業の株主総会が集中する時期です。
このタイミングで、日本公認会計士協会は上場企業の不正会計の動向に関する調査結果を公表しました。
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<このメルマガの目的>
最新のニュースを題材にして、与信管理、債権回収に関する最新の手法や情報を毎週提供する。審査、与信管理、債権回収を専門としている人向けメルマガ。
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◆今週のテーマ◆
「粉飾決算の手口」
誰でもレポートをダウンロードできるので一読することをお勧めしたい。大変興味深い内容だ。
https://jicpa.or.jp/specialized_field/20220627jga.html
不正会計発覚の事実を公表した企業は2022年3月期で31社。2021年3月期の25社から増加している。
しかし、2018年〜2022年の5年間の平均が33社なので、むしろ、2021年が少なかったというのが正しい表現だ。
不正会計の手口を資金流用と粉飾決算に大別すると、圧倒的に粉飾決算が多い。
2022年期では、件数が9件対44件となっており(公表企業数とは一致しない)、実に粉飾が83%を占めた。
さらに、粉飾決算の手口は再分類されている。2022年期での上位手口は下記の通り(手口未公表の案件もあり)。
1位 売上の過大計上 17件
2位 架空仕入れ・原価操作 6件
経費の繰り延べ 6件
3位 循環取引 4件
その他資産の過大計上 4件
粉飾の手口の半分以上が売上の水増しであり、いかに、粉飾しやすいかがわかる。
昔から「粉飾決算を見抜くには、まずは売り上げを疑え」というが、本当にその通りだ。
一方、監査法人などでない限り、外部から売上の水増しを見抜くのはかなり難しい。なぜかというと、一般的に粉飾決算を疑う場合、売上の推移と比較する手法が多いからだ。
そもそも、比較の基準となる売上に手を加えられていたら、判断を見誤る。
また、過去5年間の業種別の内訳で上位5業種は以下の通り。
1位 サービス業 27社
2位 卸売業 21社
3位 電気機器 17社
4位 建設業 14社
5位 情報通信業 13社
この業種を見ると、いわゆる、与信管理を必要としている業種の傾向と合致する。
不正が多いから与信管理を強化するのか、与信管理を強化しても不正がなくならないのか、判断がつかない。
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★編集後記★
関東ではいつの間にか梅雨明けしていました(笑)。
なので、今週からクーラーつけています。
☆次回は7月6日発行予定です。
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◆発行者の著作
『海外取引でよく使われる与信管理の英語』(IBCパブリッシング)
http://tinyurl.com/m5c8634
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