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ニュースで学ぶ与信管理と債権回収  
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■ニュースで学ぶ与信管理と債権回収■  総発行部数2,671部
━━━━━━━━━━VOL.1225(2022年5月25日号)━━━━

こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。

東証プライムの天馬元社長が不正競争防止法で在宅起訴されました。

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<このメルマガの目的>

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◆今週のテーマ◆

「公務員に対する賄賂のリスク」

各メディアによれば、収納ケースFitsシリーズで有名な天馬の元社長が不正競争防止法で東京地検から在宅起訴された。

起訴されたのは元社長を含む3人と法人としての天馬である。

2017年から2019年にかけて、同社のベトナム法人が税務調査において、便益を受ける目的で現金2400万円を渡した罪に問われている。

第三者委員会が東京地検に自主申告することで今回の起訴となった。

天馬は2020年12月、元社長を含む当時の経営陣6人に対して、計3億7千万円の損害賠償を求める訴訟を提起した。

賄賂の提供は税務当局の調査リーダーに対するもので複数回に及んだ。

1回目、18億円の追徴課税が現金1000万円を渡すことで、ゼロになった。2回目は、9600万円の追徴課税が現金1500万円を渡して240万円に減額された。


興味深いのは、2回目の税務調査の時にベトナム税務当局の調査リーダーは、あからさまに現金を要求していた点だ。

また、追徴課税は少ないのに、現金額は増えている点も見逃せない。

ベトナムなどの新興国ではこうしたいわゆる袖の下は日常茶飯事だと言われる。読者の中にも、実際に手渡した人間がいるかもしれない。

日本企業においては、かつての談合のように新興国での賄賂を「必要悪」と捉える向きがある。

時代は変わった。

元社長らは会社のためと思い、賄賂を渡したと思われる。しかし、その会社から逆に訴えられることになった。

新興国の賄賂は、会社はもちろん、個人にとっても大きなリスクである。

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★編集後記★

今週の土曜日で57才になります。
還暦も視野に入ってきました(笑)。

☆次回は6月1日発行予定です。

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◆発行者の著作
『海外取引でよく使われる与信管理の英語』(IBCパブリッシング)
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