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【 「インコタームズ2000からの改正点〜インコタームズ2010(2)」
初めての海外取引 第22回 】 |
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あるゆる輸送形態に対応した規則
(1)EXW:Ex Works(工場渡し)
(2)FCA:Free Carrier(運送人渡し)
(3)CPT:Carriage Paid To(輸送費込み)
(4)CIP:Carriage and Insurance Paid To(輸送費保険料込み)
(5)DAT:Delivered at Terminal(ターミナル持込渡し)
(6)DAP:Delivered at Place(仕向地持込渡し)
(7)DDP:Delivered Duty Paid(関税込み持込渡し)
海上輸送、内陸水路輸送向けの規則
(8)FAS:Free Alongside Ship(船側渡し)
(9)FOB:Free On Board(本船渡し)
(10)CFR:Cost and Freight(運賃込み)
(11)CIF:Cost, Insurance and Freight(運賃保険料込み)
インコタームズ2010における大きな改正点に、在来船を使った輸送時の危険負担の移転場所の定義が変わったことがある。
インコタームズの中で最も使用頻度が高いのが、FOB、CFR、CIFだと言われる。
この3条件は在来船での輸送を想定して設定されたもの。危険負担の移転は、貨物が本船の手すり(Ship’s Rail)を越えたときとされていた。
インコタームズ2010では、この部分が削除され、貨物が船上に積み込まれたときと明確に定義した。
また、もう一つの大きな改正点に、どの輸送形態に適した条件であるかを明記したことがある。
時代の流れにより、在来船での取引は減り、代わって、コンテナ船や航空便での取引が増えた。
古くからの慣習で、コンテナ船での輸送にもFOBやFCR、CIFを使うことがあるが、これは、本来、在来船での輸送向けの条件である。
インコタームズ2010では、コンテナ船での輸送には、FCA、CPT、CIPを使うべきと明記した。
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