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【 海外与信管理入門 第24回 「債務者のタイプ」】 |
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私は自分の経験から債務者を6つのタイプに分類している。下に行くほど、リスクが高く、
債権回収も難航する。
(1)怠慢型
(2)引き延し型
(3)交渉型
(4)責任転嫁型
(5)強制型
(6)居直り型
(1)怠慢型
名前の通り単なる怠慢のため、支払を遅延させる会社を指す。
社内管理が適切に行われていない会社で、アジア系企業に良くみられる。
このタイプの債務者に対しては、こちらが適切な与信管理を行うことで問題なく回収できることが多い。
(2)引き延し型
あれこれと理由を付けて、支払を一日でも遅らせようとする債務者。「怠慢型」
との大きな違いは、遅延が意図的である点だ。
債権者を怒らせずに一日でも支払を遅らせるのが、経理部の仕事という会社は
海外に多く存在する。このタイプには、毅然とした態度で遅延に対して対処することが必要である。
(3)交渉型
支払いを遅延しておきながら、交渉することで自社に有利な条件を引き出してから、
支払いをしようとするタイプである。有利な条件とは、値引き、支払の引き延し、
分割での支払いなどである。
契約書の未締結や不備など債権者に問題があることも多く、契約段階で支払遅延に対する
損害賠償などの取り決めをすることで防止できることが多い。
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