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【 海外与信管理入門 第16回 「銀行取引」 】 |
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近年、日本では個人情報保護の高まりにより、銀行照会による情報入手は極め
て難しくなった。
一方、海外では個人情報保護法に相当する法律がない国も多く、銀行から情報
を入手できることも珍しくない。
また、日本のようなメインバンク制もない国も多く、自社の取引銀行との関係
を気にする必要もない。
日本企業も積極的に、銀行照会を活用すべきである。
英文のクレジットレポートでは、国によっては銀行取引の内容が記載されてい
ることがある。その場合には、銀行名などは開示されていない。
取引内容も守秘義務の関係から、レンジで記載されることが多い。10万ドルか
ら20万ドルという書き方である。
一般的には、桁数は数字で書かれ、冒頭の数字には下記の英語が使用されてい
る。この組み合わせで金額のレンジが分かるわけだ。
Low 1~2
Moderate 3~4
Medium 5~6
High 7~9
一方、取引内容が記載されずに、取引銀行名、支店、口座番号などが記載され
ている場合もある。口座を差し押さえる場合などに必要となるので、データと
して保存しておきたい。
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