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【 海外与信管理入門 第12回 「日本企業が陥りやすい海外取引の過ち(2)」 】 |
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「取引先を調査しない」意外にも日本企業が陥りやすい過ちがある。それは、
取引相手を信頼しすぎてしまうことだ。
無論、相手を信頼しなければビジネスを行うことはできない。しかし、盲目的
に信頼してしまうのは危険である。
これは、特に中小企業など経営者同士で、家族同士の交流など密接なつながり
がある取引についていえることだ。
例えば、欧米では、取引相手を自宅に招くことが珍しくない。ホームパーティ
ーなども盛んである。
一方、日本では、自宅に呼ぶのは仕事関係でも社内の人間が中心で、社外では
本当に親しい取引先に限定される。他は、接待ですませるのが通例だ。
ところが、欧米では新密度に関わらず取引先を自宅に招く。そうとは知らずに、
自宅に招かれたことで、心を許してしまう日本人経営者が多い。
こうした安心感から、支払い遅延など断固とした対応を取らなければならない
取引先に対しても、甘い対応をずるずると取ってしまうことがある。これが、
致命傷になる。
遅延債権の回収では、早い段階で手を打つことが大切である。出遅れると、そ
れだけ回収率も下がる。
イザというときに、私情に捉われずに迅速な対応がとれるように、自宅に招か
れるのは、単なる接待程度に考えて、ビジネスはビジネスとして、取引先と割
り切った付き合いをすることが必要である。
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