| ---------------------------------------------------------------------- | 
                      
                      
                        | 【 海外与信管理入門 第6回 「銀行照会」 】 | 
                      
                      
                        | ---------------------------------------------------------------------- | 
                      
                      
                         
日本と同じように、海外でも銀行に取引先の銀行との取引内容を照会するBank  
Reference(銀行照会)という商習慣がある。 
 
日本と海外との違いは、メインバンク制がないことである。日本の場合は、照 
会を行う上では、自社のメインバンクの支店の担当者などを通じて、取引先の 
支店の担当者を紹介してもらうことが多い。 
 
全く取引のない銀行にいきなり電話をかけて、取引先の取引内容を教えてほし 
いと依頼しても、門前払いを食うだけである。 
 
しかし、海外ではメインバンク制度がない故に、取引銀行の違いによる垣根が 
ほとんどない。もちろん、日本企業だからといって、差別されることもない。 
 
こうした意味では、日本企業ももっと積極的に銀行照会を活用すべきであろう。 
 
そのためにも、以前に照会したCredit Application(与信取引申請書)をうまく 
活用して、取引先から直接、取引銀行の担当者名や電話番号や電子メールなど 
を入手する工夫が必要になってくる。 
 
照会する情報としては、借入の有無、借入金額、弁済遅延の有無や期間、担保 
や保証の有無などを聞くと良い。 
 
もちろん、銀行も正確な金額を教えてくれるわけではない。ある程度の金額の 
範囲や桁数を教えてくれるだけだ。それを元に、おおよその金額を推測するこ 
とになる。 
 
 | 
                      
                      
                        | ---------------------------------------------------------------------- |