債権譲渡登記(さいけんじょうととうき) |
売掛債権やリース債権、貸付債権などの指名債権の譲渡に関する登記。元来、債権譲渡は、譲渡人と譲受人が債権を譲渡する旨の契約を締結し、@第三債務者に異議がない旨の承諾を確定日付と共に取るA内容証明郵便で債権譲渡通知を第三債務者に出すことで、対抗要件を取得できた。しかし、平成10年10月1日より、債権譲渡登記制度がスタートしたために、信用不安を起こすことなく、登記することで対抗要件を取得できるようになった。
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債務不履行(さいむふりこう) |
Defalutの訳。債務とは、買掛金の支払いや借入金の返済など、果たすべき義務を指す。不履行とは、約束などを守らないこと。一般的に債務不履行とは、債務者(買い手)が買掛金や借入金などの支払期日に支払いを実行しないことをいう。
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サプライチェーンマネジメント(Supply Chain Management) |
原材料の調達から製品の生産、販売に至るまでの各プロセスに関わる企業を総称してサプライチェーンという。このサプライチェーンをひとつのビジネスプロセスシステムとして捉え直し、最適な生産・購買・物流や、製品サービスの高付加価値化を実現するために、ビジネスプロセス全体の最適化をめざす経営管理手法。
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自己資本比率(じこしほんりつ) |
企業の総資産に対する自己資本の割合を指す。つまり、総資産のうちオーナーや株主が有している資本の割合のこと。経営の安定性を測る財務指標のひとつ。比率が高いほど安定性が高いといえる。日本企業の場合は、30%がひとつの目安。米国企業の場合は、45%と日本企業より総じて高い。
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仕入債務回転期間(しいれさいむかいてんきかん) |
仕入の効率性を日数で表した指標で、仕入債務の残高を支払うのに何日分の売上が必要かを示す。その会社の支払いに関する平均サイト日数を推測するのにも利用できる。
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資産担保余力(しさんたんぽよりょく) |
ここでいう担保力とは、経営者個人の担保力であり、具体的には、経営者が個人的に保有する土地・建物、預貯金などの資産とその担保状況を指す。
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自動審査(じどうしんさ) |
Automatic Credit Decisionの訳。従来のように審査の担当者が営業部門から申請のあった与信案件を1件ごとに処理するのではなく、申請からデータベースの照会、該当情報の入手、審査、意思決定、与信限度の設定までをじ人手をほとんど介さずに自動的に処理するシステム。
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支払サイト(しはらいさいと) |
「請求書発行後30日」、「約束手形120日」など決済される間での日数を指す。日本では、30日〜180日と幅広く、欧米に比べて長くなる傾向にある。
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支払条件(しはらいじょうけん) |
支払条件とは、商取引を行う際に、売り手と買い手であらかじめ取り決めておく代金の支払方法や条件を指す。
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譲渡担保と集合物譲渡担保(じょうとたんぽとしゅうごうぶつじょうとたんぽ) |
機械・器具・設備などの登記制度がない動産を担保する方法。担保物の所有権を担保目的で債権者へ移転し、債務者が担保物を債権者から借りて使用する。工場・倉庫などに公示札などを立て、第三者へ明示をする。集合物譲渡担保は、担保物が在庫商品など日々流動する物件に関する担保。同種の商品で、保管場所、量的範囲を決めることで担保に取ることができる。
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信用取引(しんようとりひき) |
商取引においては、商品の受け渡しと代金の受領は同時が基本。しかし、すべての商取引を現金で行うことは現実的ではない。そこで、「ツケ」や「掛売り」という支払方法が生まれた。信用取引とは取引相手の支払意志・能力を信頼して取引すること。一般的には、売掛での取引全般を指す。現金での支払いではなく、請求書に基づく支払方法での取引を指す。
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信用リスク(しんようりすく) |
Credit Riskの訳語。与信取引に伴うリスクを指す。つまり、掛売りで取引をした取引先が、代金を期日どおりに支払うかどうかのリスクのこと。
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スコアリング |
主に倒産確率を用いたリスクの計量化を指す。モデルとなる倒産企業のプロフィールを作成し、それに近づけば近づくほど倒産確率が高くなる仕組みになっている。
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総資本増加率(そうしほんぞうかりつ) |
企業の経営規模の拡大を総資本で判断する指標。総資本の増加の原因が、自己資本の増加、他人資本の増加どちらにあるかを検証することが必要。また、利益の増加率とも比較する。
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増収減益(ぞうしゅうげんえき) |
売上は増加しているが、経常利益などの利益が減少している状態を指す。
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属性データ(ぞくせいでーた) |
個人で言えば、性別、生年月日、住所、電話番号、勤務先など顧客プロフィールのこと。企業では、本社所在地、代表電話番号、設立年、従業員数、業種、年商、代表者名などのいわゆる企業概要のデータのことである。
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組織における与信判断基準の確立(そしきにおけるよしんはんだんきじゅんのかくりつ) |
意思決定の透明化ともいえるが、判断基準を与信管理方針や与信管理規定の中に盛り込むことが重要である。このために、社内格付、評点、取引先ランクとそれぞれに連動する与信限度額設定をルール化したり、システム化したりする企業が多い。
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