---------------------------------------------------------------------- |
【 「DAT、DAP、DDT〜インコタームズ2010(5)」 初めての海外取引 第25回 】 |
---------------------------------------------------------------------- |
あるゆる輸送形態に対応した規則
(1)EXW:Ex Works(工場渡し)
(2)FCA:Free Carrier(運送人渡し)
(3)CPT:Carriage Paid To(輸送費込み)
(4)CIP:Carriage and Insurance Paid To(輸送費保険料込み)
(5)DAT:Delivered at Terminal(ターミナル持込渡し)
(6)DAP:Delivered at Place(仕向地持込渡し)
(7)DDP:Delivered Duty Paid(関税込み持込渡し)
海上輸送、内陸水路輸送向けの規則
(8)FAS:Free Alongside Ship(船側渡し)
(9)FOB:Free On Board(本船渡し)
(10)CFR:Cost and Freight(運賃込み)
(11)CIF:Cost, Insurance and Freight(運賃保険料込み)
今回は、航空輸送やコンテナ船に対応した条件の中でも、輸出者が輸入者の指定する場所までDeliver(運送)する3条件について解説する。
今回、新設されたDATは、輸入者の指定するTerminalで荷降ろしされ、輸入者の処分に委ねられたときに、危険負担が輸出者から輸入者に移転する条件。費用負担も同じ。
インコタームズ2000では、DEQ(Delivered Ex Quay)と呼ばれていた条件がDATとなった。
Terminalとは、埠頭はもちろん、倉庫やコンテナ・ターミナルなどが含まれる。
DAPは、到着した輸送手段の上で、輸入者の処分に委ねられた時に危険負担、費用負担が移転する条件。
指定されているのが、Terminalではなく、Placeである点がDATと違う。
インコタームズ2000のDAF、DES、DDUの3条件が統合されて、インコタームズ2010において新設された。
DDPは、最も輸出者にとって手間のかかる条件であり、輸入地での通関も輸出者が行い、関税も支払う条件。
危険負担はDAPと同じく、到着した輸送手段の上で、輸入者の処分に委ねられた時に移転する。
「初めての海外取引」目次はこちら
貿易取引の実務を学びたい方はこちら
海外取引の与信管理・債権回収を学びたい方はこちら |
---------------------------------------------------------------------- |