海外与信管理入門 第19回  「安全性の分析(1)」 | 与信管理総合研究所 ナレッジマネジメントジャパン
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与信管理とは〜海外与信管理入門

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【 海外与信管理入門 第19回  「安全性の分析(1)」 】
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安全性の分析を英語では、Solvency Ratioという。支払分析といってもいい。
代表的なものは下記のとおりである。与信管理では最も重視される分析である。

●Current Ratio(流動比率)
●Quick Ratio(当座比率)
●Debt to Equity Ratio(負債比率)
●Fixed Assets to Net Worth(固定比率)

●Current Ratio(流動比率)

Current Ratio(流動比率)は安全性を図る代表的な指標である。流動負債に対
する流動資産の割合を見る指標で、1年以内に支払期限の到来する負債に対し
て、1年以内に現金ができる資産がどの程度あるのかを分析している。

日本では、%で表現されるが、海外ではTimes(回転率)である場合が多い。
どちらにせよ、数字が高いほうが良く、一般的な目安は200%以上、あるいは
2回転以上である。

この比率が70〜80%、あるいは、0.7〜0.8を下回るようだと、流動性が低く
なり、資金繰りが厳しくなると言われている。

<計算式>

Current Assets / Current Liabilities = Current Ratio (Times)

●Quick Ratio(当座比率)

当座比率は、流動比率よりも厳しく短期の支払能力を分析する指標である。英
語では、Acid Testとも呼ばれ、流動性を計る指標として良く使用されている。

当座資産と流動資産大きな違いは、棚卸資産の有無である。流動比率が良くて
も、当座比率の悪い企業は、不良在庫を抱えている可能性があるので注意する。

数字が高いほうが良く、一般的な目安は100%以上、あるいは1回転以上であ
る。この比率が50%、あるいは、0.5を下回るようだと、流動性が低くなり、
資金繰りが厳しくなるといわれている。

<計算式>

Liquid Assets / Current Liabilities = Quick Ratio (Times)
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