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【 海外与信管理入門 第8回 「Collection Agencyのビジネスモデル」 】 |
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Collection Agencyは、債権者から遅延債権の回収代行の依頼を受けて、債務者
と交渉する。首尾よく債権が回収できた場合に、回収金額の何割かを成功報酬
として請求する。
成功報酬をContingent Feeという。大体、料率にして15〜40%ぐらいである。
保険料などとは比較にならないほどの結構な金額であるが、事前のリスクヘッ
ジである保険に比べて、回収代行はトラブル処理だから致し方ない。
成功報酬以外に、年会費が必要になることもある。Collection Agencyの会員に
なると、回収代行の依頼ができる。しかし、前金、着手金の類は必要なく、後
は、回収時の成功報酬だけである。
年会費の有無は、各社によって異なる。また、成功報酬の料率も様々である。
中には、一律、30%などと設定しているところもある。いずれにせよ、それ以
外には費用がかからない点が利便性の高さにもつながっている。
インターネットでCollection Agencyと検索すれば、たくさんの企業がリストア
ップされてくる。自社に合ったところを探してみるとよいだろう。
ちなみに、日本のサービサーは英語でservicerだが、債権回収代行会社ではな
く、債権の証券化などを行う専門企業である。servicerで検索しても、リスト
されるのは日本のサービサーだけである
なぜ、英米人なら子供でも知っている英語のカタカナ表記である、「コレクシ
ョンエージェンシー」としなかったのか、理解に苦しむ。
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