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━━━━━━━━━━VOL.351(2012年1月18日号)━━━━
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。
東京商工リサーチは13日、2011年の全国企業倒産状況を発表しました。
負債総額1千万円以上の倒産件数は12,734件で、前年と比較すると4.4%減少。
負債総額は3兆5,929億2,000万円となり、49.8%も減少しました。
倒産件数が13,000件を下回るのは、6年ぶり。私は年末に、13,000件を切る
のは確実、12,800~12,900件ぐらいかなと書きました。
しかし、12月が前年対比で6.3%も減少したために、12,800件も下回る結果と
なりました。
大震災に加えて、タイの洪水や歴史的な円高の中、倒産件数が低水準に収まっ
た原因は、政府の中小企業支援策にあります。
業種別に見ると、前10業種のうち2業種のみ増加。農林業鉱業とサービス業
他です。地域別では前9地域のうち4地域で増加。
中国、中部、九州、北海道など被災地とかけ離れている地域で増加しています。
被災地の倒産は政策により抑えられており、増加に転じるのはまだ時間がかか
ると見られています。
東日本大震災関連の倒産は543件発生。阪神大震災の4.2倍のペースであり、
規模の違いが明確に出ている。また、直接被災した企業ではない間接的な倒産
が93%近くを占めているのも特徴的。
金融円滑法に基づき、返済猶予を受けた企業の倒産が149件発生し、前年の49
件の倍となった点も見逃せない。
金融円滑法は、2013年3月末まで延長されましたが、ここまで減少した倒産
件数が、今年、増加に転じるのは間違いないでしょう。
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