━━━
◇英国の企業倒産の動向
─────────────────────────────────
英国のEU残留に関する国民投票を23日に控えて、全世界が英国の動向に注目している。
こうした中、世界的な英企業調査会社、Creditsafeは、”2015: A Year in Review”(2015年
を振り返る)と題したレポートの中で、興味深い調査結果を発表した。
・新設企業
2015年 610,589社(+4%)
2014年 586,939社(+11%)
2013年 531,181社
まずは、新設企業数の多さに驚かされる。日本と比較すると、5倍以上である。日本と英国
の企業数はそれほど大きく違わない中で、この差は大きい。如何に、英国経済が活性化して
いるかわかる。
税制が先進国の中でもかなり低い20%であることが大きな理由であろう。ただし、伸びは
7ポイントも減少しており、大きく鈍化していることがわかる。
・倒産企業
2015年 19,067社(-24%)
2014年 24,959社(-14%)
2013年 29,139社
また、倒産企業数も日本の2倍以上であるが、減少率も大きく、英国景気の好調さがうかが
える。
しかし、EU離脱となると、英国経済に及ぼす影響は計り知れない。2015年、大幅に減少した倒産件数も増加する可能性が出てくる。
業歴別の倒産件数を見ると、最も多いのが3〜10年の企業群である。単純に考えると、3年
未満が一番多いように思うが、そうではない。
母数との関係もあるので、一概にこの業歴レンジの企業が、リスクが高いとは言えない。
0〜3年 2,842社
3〜10年 9,779社
10〜25年 4,607社
25年以上 1,818社
業種別で見ると、倒産件数の上位5業種は、建設、卸売・小売、管理・支援サービス、専門・
科学・技術サービス、製造となった。
社長の性別では、71%が男性、29%が女性という結果になった。面白いのが、平均年齢はと
もに53歳だったこと。
60歳近い日本と比べると、若い社長が多いことがわかる。アベノミクスを打ち出す政権が
英国から学ぶべきことは多いはずだ。
■社内における与信管理体制の強化〜第45回与信管理実務研究会
【詳細】 URL: http://www.kmjpn.com/kenkyukai45.html
【日時】: 2016年7月20日(水)18:30〜20:30
【会場】: 東京都中央区(参加者に直接お知らせいたします)
【定員】: 10名
【費用】:【一般】6,000円(税込) 【J会員】5,000円(税込) 【会員】無料
【懇親会費】: 4,000円(税込)
※会員とは、年会費をお支払いただいている有料会員を指します。
※セミナー開催日の前日17:00(前日が日祝日の場合は、前営業日)までは、
無料でセミナーをキャンセルすることができます。
それ以降のキャンセルについては受講費用全額をご請求致します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 内 容
─────────────────────────────────
今回は、社内の与信管理体制をどうやって強化していくかについて、討議します。
「与信管理はどの部門が担うべきなのか?」
「不良債権の責任は誰が負うのか?」
「与信管理部門における成果はどうやって測定し、社内に示せばいいのか?」
「経営陣に与信管理の重要性を理解させるには何をすべきか?」
日頃、皆さんが頭を痛めている社内の与信管理に関するこうした課題について、議論を深めていきたいと考えています。※セミナーの録音・録画はご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
※開催日までに、内容を多少変更する可能性があります。
※主催者、講師等の諸般の事情によりセミナー開催を中止させていただく場合がございま
す。予めご了承ください。
─────────────────────────────────
※代理出席は可能ですが、振替はできませんのでご注意ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<7月のセミナー>
◆契約の基礎講座〜〜営業担当者のための契約実務入門
2016年7月22日(金)13:30〜16:30
http://www.kmjpn.com/agreement.htm
──────────────────────────────────
<10月のセミナー>
◆クレーム対応セミナー
2016年10月20日(木) 13:30〜16:30
http://www.kmjpn.com/claim.htm
──────────────────────────────────
■ 編集後記
─────────────────────────────────
今週は英国に来ています。
サマータイムのせいか、10時近くまで外が明るいのに驚きました。
23日の投票結果の前に帰国するのが少し残念です。
☆次回は6月29日発行予定です。