初めての海外取引 第14回 「決済条件を決める」 | 与信管理総合研究所 ナレッジマネジメントジャパン
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【 初めての海外取引 第14回 「決済条件を決める」 】
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一般的に、貿易において採用される決済条件には次のようなものがある。

(1)Advance Payment(前払い)
(2)a. Confirmed L/C(確認信用状)
(2)b. L/C(信用状)
(2)c. Stand-by L/C(スタンドバイL/C)
(3)D/P(手形支払書類渡し)
(4)D/A(手形引受書類渡し)
(5)Open Account( オープンアカウント)


上に行くほど、Buyer(買い手)のリスクが高く、下に行くほどSeller(売り手)のリスクが高くなる。

つまり、輸出する場合は前払い、輸入する場合はオープンアカウントを選択するのが最もリスクが低い。

そうはいっても、取引は相手のあることである。こちらにとって、リスクの低い決済条件は、相手にとってリスクが高いことが多い。

そこで、取引先の信用リスクに応じて、許容できる範囲で決済条件を緩和することになる。

以前に「格付けの解釈」の項で、D&B Rating(D&B格付け)が3や4の取引先は、信用取引の対象外とすることが多いと書いた。

売りの与信であれば、保全された決済条件は(1)と(2)である。厳密には、(2)も信用取引の一種なのだが、銀行の連帯保証がつくため、ほとんどのケースでは、保全された取引と考えられる。

したがって、格付けの低い取引先に対しては、(1)か(2)の決済条件で取引することが基本となる。

(1)Advance Payment(前払い)

この決済条件を採用しておけば、信用リスクをほぼなくすことができる。ほぼと書いたのは、中国など外貨送金規制のある国では、前払いができないこともあるからだ。

ちなみに、中国でも貨物取引の場合、ある一定の範囲内では、前払いは可能である。このことを知らない中国企業も多い。

一方、輸入する場合には、絶対に避けたい決済条件である。注文した商品と色や数量が違うなどの問題が生じた場合、相手は代金受領済みのためいい加減な対応をされたり、遅れることも珍しくないからだ。

最悪のケースでは、代金は支払ったが、商品が送られてこないこともある。こうしたリスクを回避するためには、手続きが煩雑ではあるが、(2)の決済条件を採用するほうが賢い選択となる。

前払いは、ほとんど銀行送金でなされるため、Remittance in Advance(前払いの送金取引)と呼ばれることもある。
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